記事更新:2021/10/28
これからパン屋を開業したいと考えている方は多いですが、パン作りが未経験という方も中にはいることでしょう。
未経験だと「未経験でも開業できるのだろうか?」「未経験から開業し成功している人はいるの?」という不安や疑問をもつこともあるかと思います。
結論から言えば、パン屋は未経験でも開業できますが、開業するための準備が必要です。
ここでは、パン屋開業でおさえておきたいことについてまとめていますので、ぜひチェックして開業の準備をしていきましょう。
パン屋を開業する場合、製パン技術、経営知識を身につけなければいけません。
これらは、どのようにして身につけることができるのでしょうか。
パン作りを学ぶ場合、専門学校に通って技術を身につけるという方法があります。
パン教室に通ったことがきっかけで、パン屋を開業しようと思う人もいるようですが、パン教室の製パン技術で、パン屋さんを開業するまでの技術を身につけることが難しいです。
パン教室は、自宅で作って楽しむ、作ったものをお友達にプレゼントするなどを楽しむには十分ですが、パン屋開業というレベルで考えると、専門学校で身につけるほうが良いでしょう。
しかし、専門学校は学校に通うために費用がかかります。そこで、フランチャイズや開業支援をしている企業の製パン研修を受けるという方法もあります。
お店はフランチャイズ契約となってしまいますが、費用を抑えて製パン技術を学べますし、製パンだけでなく経営についても学ぶことができます。
経営や宣伝方法については、セミナーを活用して学ぶことができます。 セミナーは、重要なポイントをおさえてありますし、未経験でも分かりやすいように教えてくれるので安心です。
学校やセミナーとは別に、書籍を活用して学ぶこともできます。
しかし、書籍だけでは十分な知識を得ることは難しいですし、分からないことがあった時に質問できません。 書籍は補助として考えて、学校やセミナーは活用したほうが良いでしょう。
パン屋さんで修行して技術を身につけるという方法もあります。
アルバイトや正社員の募集をしているパン屋さんを探して、実際に仕事をしながら知識を身につけていきます。
製パン技術だけでなく、接客や宣伝方法など幅広く学ぶことができるでしょう。
パン屋を開業する方法は大きく2つあります。
ひとつめは独立開業です。この方法では、パン屋さんで修行してから開業する方法になります。
パン作りの技術や経営ノウハウなどを身につけて、独立するという流れです。
ただし、仕入れ先やどのような商品を販売するのかなどは、すべて自分で決めていかなければいけないので大変です。
独立開業するメリットは、自分の好きな形でお店を経営できることでしょう。
お店のコンセプトから販売する商品など、好きに決めることができます。
また、他のお店で修行してから開業するので、ある程度の資金を用意して開業できると言えます。 ただし、経営の知識もしっかりなければお店を軌道にのせることが難しいです。
ふたつめがフランチャイズ開業です。
フランチャイズ開業は、フラチャイズ加盟店としてお店を経営する方法です。
知名度のあるお店の看板を借りて店舗を持つことができるので、利益を確保しやすいです。
また、仕入れルートや経営ノウハウも指導してもらえるので、未経験でも安心して開業できると言えるでしょう。
フランチャイズ開業では、本部のサポートを受けることができる分、本部に支払うロイヤリティがあります。
また、規約やルールも決められているので、それらを守って経営する分、自由度は下がるかもしれませんが、未経験でもチャレンジしやすいです。
未経験でパン屋を開業するためには、パンの製造方法や経営知識以外にも必要なものがあります。
それは、食品衛生責任者という資格や、飲食店営業許可、食品等販売業の許可などです。お店の営業スタイルによって必要となる資格は異なってきますが、食品衛生責任者は、どのようなお店でも取得しておかなければいけません。
パン屋開業には、調理師免許は必要ありません。 パン屋開業に特別な資格は必要ないものの、関連する資格を取得しておくことで、他の店舗との差別化は図りやすくなるでしょう。
食品衛生責任者は、飲食店を営業する場合に必要となっています。
食品を扱う際の注意点や、衛生管理などについて学ぶもので、資格を取得して店内に責任者の名前を掲示しなければいけないことになっています。取得は一日の講習を受ければ良いだけなので、時間はかかりません。 全国で講習会が開かれているので、予定を決めて受講しましょう。お店の開業届を出してOPENする前に取得が必要です。
パン屋開業は未経験でも可能ではありますが未経験で開業する場合、大変なことが多いです。
しかし、フランチャイズ開業を利用すると、未経験からでも様々なサポートが受けられるので、注目されています。独立開業が不安なら、まずはフランチャイズで検討されてみてはいかがでしょうか。
※コラム内容はPNパン人の見解です。
所属する組織、及びこのサイトの公式見解ではありません。