記事更新:2021/06/11
平日の時間がないときに、手軽に食べられることからパンの需要が伸びています。そんな朝食で毎日食べるからこそ、食べるパンの質を豪華にすることで気分を良くしたいと思う人も多くなっているのです。
そんなパンの質の需要が伸びることによって、食品関連の新規開設でパン屋を設立したいと考える人が多くなっています。ただパン屋を設立したいと思っていても、どんな設備や機材を取り入れればよいのかわからないという人も多いです。そこでパン屋を開業したいと思っている人に、この記事ではパン屋開業に必要な機材や設備を紹介します。
パン屋開業に必要な機材や設備を考えるにあたり、まず自身がどんなパンを作るのかを決めておく必要があります。近年においてのパン屋の傾向は、従来の大量生産型と少数精鋭型の2種類に分類されます。従来の大量生産型というのは、パンには毎日食べるブレットとロールパンだけでなく、総菜パンやお菓子パンなどたくさんあるのです。
こういった数多くのバリエーションのあるパンを作ることで、顧客にさまざまなフレーバーのパンを提供することを目的にしています。そして近年増えている少数精鋭型というのは、先に言ったとおりに朝食で毎日食べるからこそ、食べるパンの質を豪華にすることで気分を良くしたいと思う人が増えています。
そのニーズに応えるために、高級食パンとロールパンそしてクロワッサンなど少数の品物に限定をして食材の品質を吟味して作るお店にするのです。従来の大量生産型と少数精鋭型の2種類に分類されていることを認識したうえで、パン屋開業に必要な機材や設備が変わります。
まず大量生産型と少数精鋭型で共通する設備と機材においては、大量のパン生地を最適な温度で発酵と焼き上げることができる業務用オーブンと多くの顧客に対して提供する必要があるので機械でパン生地をこねる撹拌機が必要になります。
パンは材料を混ぜれば終わりというわけではなく、作るパンによっては冷やす必要があるので業務用冷蔵庫も必須です。そして成形したパン生地を置いておくケースと焼き上がったパンを保温しておくための電気ショーケースを用意できれば、基本的なパン屋開業に必要な機材が揃います。
ただ先に言ったとおりに、ここまではあくまで基本の形であり自身がどんなパンを作るのかで必要な機材や設備が増えるのです。大量生産型のように、バリエーション豊富なパンを作るのであれば専用の調理道具が必要になります。カレーパンやアンパンを作る際には、中身に入れる餡を作られなければならないです。
そのため店舗内部に電熱調理器を設置するだけでなく、大量の餡を作るために大型の調理釜も用意する必要があります。近年ではバケットとして定着しつつあるフランスパンの場合には表面を固く焼き上げるための霧吹きと、クロワッサンやデニッシュを作るのに大量のバターを加えなければならないので大型のローラー式の圧縮機を購入します。
そして少数精鋭型で行く場合において、パンを作る際の発酵で天然酵母を使うことを決めた場合には高湿庫が必要になります。一般的に大量のパンを作るときには、食用重曹をメインに使ったベーキングパウダーもしくは人工的に発酵させるための菌を培養し粉末にしたイースト菌を使うのです。
こういったパンは大量に作れるメリットがありますが、やはり食べたときに同じ雰囲気になってしまい味のイメージが残りにくくなります。その点天然酵母というのは、生の野菜や果物をすりおろしたあとに砂糖などの栄養を与えることで培養した微生物です。
天然酵母の良さというのは、使う野菜や果物だけでなく作る施設の環境によっても味に違いが生まれるため単一の味わいにならず記憶に残りやすいのでうまくいけば商売にとって大事なリピーターを作るのに役立つのです。ただ天然酵母を保存する場合は、適切な温度と湿度が必須になります。そのため天然酵母を使ったパンを作るときには、ち密な温度と湿度管理ができる高湿度部屋が必須になります。
2020年以前であれば、パン屋開業に必要な機材や設備は紹介した物を用意できれば大丈夫です。しかし2020年度以降において、新しく店舗を構えるのであればこれまで不必要だった設備も用意しなければならなくなっています。
それは安全性のための設備であり、その理由としてコロナウイルスによる影響です。コロナウイルスは接触型のウイルスなので、食べ物から移る可能性は低いのですが万が一がないわけではないです。
そのため従来であればパンをトレーに乗せて展示すればよかったのですが、感染者が触れる可能性を考慮し一つずつパッケージに入れる機器及び真空状態にするための機器も用意するひつようがあります。さらに地震と顧客が安全にパンを選ぶために、店舗には通気性をよくするサーキュレーターや蔓下げ四季の扇風機そして消毒液も必須になったのです。
店舗を開くのであれば、当然ですが物件探しも重要です。近年では自宅を改装して作るという手段もありますが、その場合にはホームページを作成して相手に送れるように配達手段を作っておく必要があります。
住宅とは別の場所に店舗を建てる場合には、不動産屋と相談をして紹介をしてもらう必要があります。自身が作るパンの年齢層によって、店舗の成功率が変わるからです。
精鋭少数型であれば、子供の健康を考える子育て世帯や主婦層が多い土地に建てたほうが良いです。逆にお総菜などのバリエーションのあるパンを販売するのであれば、学生や男性が多い場所に建てると手軽においしいパンが食べられることから需要が望めます。
パン屋開業に必要な機材や設備を決める際に、何度も言うように事前にどんなパンを作りたいかによって変わります。どんなパンを作るか決める際に、どの客層をターゲットにするかで店舗探しにも違いが生まれるので事前に要望をまとめておくとスムーズに進行することができるのです。
※コラム内容はPNパン人の見解です。
所属する組織、及びこのサイトの公式見解ではありません。