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オーブンについて
2020 1/24 update

ベーカリーの主な厨房機器 オーブンについて

売上目標(製造高)からオーブンの大きさを設定する

1段のオーブンにパンを焼く天板を何枚収容できるかを「何枚差し」と呼び、そのオーブンが何段重なるかによって「何枚差し何段」と表現します。1段あたりの枚数に段数を掛けると、1度に焼ける最大の天板数が算出できます。
 例)2枚差し3段=6枚差し  4枚差し2段=8枚差し

当然ながら、一度に多い枚数を収容できる方が、大量にパンを焼くことができます。しかしながら、規模に比例してオーブンの価格も体積も上昇しますので、売上目標以上の規模のオーブンは無駄で邪魔になりかねません。
逆にオーブンの規模が売上目標より小さいと、必要な売上分のパンを製造することができず、目標達成が難しくなります。このため、オーブン購入時には、売上目標や商品構成を踏まえて、大きさや段数を慎重に検討をする必要があります。

オーブンの能力を売上換算する場合、商品の単価設定により変動しますが、概算として、天板1枚当たり最大売上1~2万円で計算をします。

(A)2枚差し×3段=6枚差し    (6枚×1~2万円=6~12万円の売上目標)
(B)4枚差し×3段=12枚差し   (12枚×1~2万円=12~24万円の売上目標)
(C)4枚差し×2段=8枚差し    (8枚×1~2万円=8~16万円の売上目標)

オーブンの段数と差せる枚数の考え方

ベーカリーで一般的に使われる業務用デッキオーブンの場合、オーブンの段ごとに、上火と下火の温度が設定でき、焼きたいパンの種類に合わせて最適な温度設定をすることができます。
2枚差し×3段のオーブンより、4枚差×2段のオーブンの方が、低コストで購入でき、多くの枚数を焼くことができますが、焼成段数が少ないということは、同時に設定できる温度のパターンも少ないということになりますので、仕込みから発酵・焼成の流れ、製造オペレーションを工夫する必要があります。
また、コンベクションオーブンなど、段毎に温度設定を変更できないオーブンを使用する場合も同様に、同一庫内温度での製造工程を工夫する必要がありますので注意してください。

デッキオーブン(固定窯)

上火、下火の独自の設定が出来るため、焼成できる幅が広いのが特徴です。ドア式かガラス式等の種類があり、熱源はガスや電気を使用し、業種問わず、焼き物では幅広い用途に対応します。
一般的にベーカリーやパティスリー等で導入されているオーブンは、若干の種類の違いはありますが、このデッキオーブンが主体です。下火の熱で生地が持ち上がり、上火の熱で焼き色などをつけます。基本的には、オーブンは上火や下火からの間接的な「蓄熱」により焼成します。その蓄熱の形により、フランスパンや洋菓子等の得意なものが若干変化します。また最近は、一枚差しなどの小型のデッキオーブンも導入されていることで、カフェや小型店等の普及に役立っています。また、電気式の石窯もほぼ同様の構造の為、1段式のデッキオーブンを使用することが多いです。

フランス窯(ハード系パン専門オーブン)

オーブンの炉床を金属でなく、石板等を使用して蓄熱性を上げ、蒸気を発生させる装置をつけた簡易型から、扉を全面ガラスにしたり、スリップピールの収納庫や昇降機をつけたりするフランス専用窯が存在します。フランス専用窯は、菓子パン等の焼成を若干苦手とするため、中規模以上のハード系パン中心の店舗に導入されることが多くなっています。

洋菓子専用オーブン

洋菓子を中心とする専用オーブンは、蒸気装置がない万能オーブンでほぼ対応できるため、大きな特徴はありませんが、その密閉性を高めたり、カステラ用の引き出し鉄板、芯温センサー等の追加したりすることで、その専門性を高めたものがあります。このタイプのオーブンには蒸気装置がない為、ハード系パンの量産は難しくなっています。

コンベクションオーブン

コンベクション(コンベクションとは対流の意味)オーブンとは、庫内にファンが備わっていて、内部に対流を起こし、熱を循環させることで、食材を短時間で均一に加熱できる、熱風で焼成するタイプのオーブンのことです。立ち上がりが早く、急速に低温での商品を焼く場合に適していて、カフェに限らず、様々な飲食店に導入されています。
製菓製パン用途では、上火、下火の設定がなく、生地に風を当て焼成するために、デッキオーブンと比べて焼成の難易度が高まるため、アイテム数の少ない小規模店や、デッキオーブンをメインとした場合の第2オーブンに適しています。

スチームコンベクションオーブン

スチームコンベクションオーブン(スチコン)とは、コンベクションオーブン(ファンにより熱風を強制対流させるオーブン)に、蒸気発生装置を取り付け、熱風または蒸気をそれぞれ単独で利用して、「焼く」「蒸す」が可能なオーブンのことです。熱風と蒸気を同時に利用することで、「煮る」「炊く」「炒める」なども出来る多機能なオーブンになっています。摂氏100度を超えた過熱水蒸気は熱容量が大きいために熱の回りがよく、焼きムラも少なく、また湿度も高くなるために食材の水分が失われず、表面が乾いて固くなってしまうこともないため、特にカフェやレストランで注目されているオーブンです。天板等のサイズが小さいので大量の製パンには不向きで、カフェ系の店舗での導入が主体となっています。

その他のオーブン

石窯

石窯(いしがま)とは、耐火性の煉瓦、コンクリート、岩石、粘土・磁器等で作られた空間で調理するオーブンのことで、パン用の石窯やピザ窯などがあります。ピザ窯は、薪等を燃やしながら焼成するのに比較し、パン窯は、薪の余熱で焼き上げるものが多くなっています。

熱風循環式オーブン

炉の表面を熱で対流させ、間接熱で焼くタイプで、石窯もこの一種にあたります。ハード系、フランス窯、ピザ窯等に利用されますが、洋菓子にはあまり使用されません。

ラックオーブン

たくさんの天板を積んだラックごと入れたり出したりできるオーブンで、クッキー等の大量焼成をする場合に使用されます。

トンネルオーブン

長いトンネル状のオーブンの中にコンベアにのせた品をくぐらせることで焼成する大型のオーブンで、大型店舗や工場などで利用されています。

画像提供:株式会社マルゼン

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